2月11日に私の幼馴染(3歳からの付き合い)のコウタロウ君がコンサートを
するという事で久しぶりに出かけてみました。
タイトルは「冥途カフェ」タイトル名の由来は開催の場所を見て頂ければわかりま
す。このお寺には縁があり約20数年前私が叢林塾の本部師範代をしていた時に、こ
のお寺で合宿をさせて頂いたことがあります。食事も精進料理だったのを覚えていま
す。このお寺の今の住職さんが先輩で妹さんが高校の同級生でした、そんなご縁で合
宿をさせて頂いたのですが、お寺さんなので当然お酒、たばこもダメでして、しかし
皆若かったので夜中にこそこそとビールなどを買いにゆきお墓の中で酒盛りをしまし
た、この時の罰がこの時のメンバーに来ているのでしょう、楽な人生を歩んでいる奴
、お金持ちになったやつがいないのがその証拠です。しかし20数年たっていますの
でそろそろ事項にしていただきたいものです。
この機会に私の幼馴染であり、親友であり、空手の父兄(3人の子どもが空手をや
っていました)でもあったコウタロウ君の事を少し紹介します。
昔、昔、立和原という所がありました(現在は本郷南方)そこには母子家庭の子ども
が2人いました。その地域自体治安はあまりよくなかったのですが、長屋住まいで、
ご近所付き合いの良い江戸時代のようなところでした。
今のようにバツイチなどと言う言葉もなく母子家庭自体が今思えば非常に少なかった
時代と言えます。余談ですが日本が高度成長期でもあり、お父さんお母さん皆忙しか
ったし、何よりお母さんたちが辛抱強かったと思います。少々の怪我などでは動揺な
どせず、実際私が小学2年ぐらいの時に手を10針ぐらい縫うケガをしまして、たぶ
んお金がなかったのだと思いますが、病院ではなく今でいう支援学校が近くにあり、
そこに軍医上がりの多分医者だと思いますが、男だったら我慢しろと言われ麻酔なしで
縫われたことを覚えております。かなり痛かったのですが泣いたら放り出すと医者のじ
いさんが言うので歯を食いしばり耐えた者でした。
そんな風にのびのびとした小学校時代を終え、中学校に入ったら彼は私を裏切りのびの
びの生活から正しい学生生活に切り替え勉学を人生に取り入れました。
そのころ世の中は、フォークソングが流行っていて、この時代の少し前は、60年安保
などで世の中が騒がしく、フォークソングもメッセージソングのような歌が多かったの
ですが私たちの頃は、陽水、拓郎、かぐや姫などが主流でした、よってそれに感化され
た人たちがやたらギターをもってきて弾いていました。コウタロウ君が音楽に傾倒した
のもこの頃で、井上陽水のコピーをよくしていたような気がします。私も一応時流にの
ろうとクラッシックギターをフォークギターと騙されやすくで手に入れましたが、ハイ
コードが出た時点で指が思うように動かずに、空手道を志す人間は時代に流されてはい
けないと自分を戒めその世界から姿を消しました。ただの当時彼は近くの公民館をかり
人を集めて自主コンサートのようなものをやっていましたのでそれはそれでたいした行
動力だなと感心しておりました。この時私はお百姓さんからコメを刈り取った田ンぼを
借りてその後に生えてくるしって米と言いますがそれを手で取って精米所にもっていっ
てお金を稼いだり、野山を駆け巡っていました。彼は国立都城高専学校の進学しブラス
バンド部の部長さんになりました。卒業して看板やさんになり福岡で修業して現在は宮
崎で「オニツカサイン」という看板やさんをしています。この福岡時代に彼の性格に少
しずつ変化が起こり現在の変態おやじに変貌をしました。基本この自称宮崎ナンバーワ
ンのミュージシャンによるとお客さんが少なくても聞いていなくても歌えれば良いとの
事なので自己満足の世界だなと思います。さらに年一回自分の歌をCDにして(自費製
作)います。最初は1枚1,000円で買っていましたが、最近気づきましたが人と場所によ
ては5枚で1,000円とかにしているようです。しかし彼らを見ていていつも思いますが、
自分の好きなことをやり続けている人達なので、その場を楽しんでいるし自分に自信を
もってやっているので見ているこちらも元気になります。彼の場合はどんな時でも俺を
見に聞きに来てくれているお客さんだという勘違いがありますが、その勘違いも一つの
長年の積み重ねによる自信からくるものだと思います。正直私も今回久しぶりにコンサ
ートに行きましたが、道は違いますが私も頑張ろうという気合が入りました。
集まったミュージシャンの人たちもほとんど私と同年配の方々で昔ヤマハのポップコー
ンという審査会のようなのがありましたがそこで優勝した人などがおりましたが、皆さ
ん手弁当でやっている人達ですが本当に音楽が好きな人達です。皆さんいろいろと苦労
されたこともあったと思いますが、音楽と生活をいいバランスで生きている人達だなと
思います、ただ長年コウタロウ君の音楽関係の友達を見ていますが、結構変わった方が
多いのも事実です。最後の写真の右端に立っている人が先輩でもありこの寺の住職さん
で自身もミュージシャンです。その隣の男がコウタロウ君です。彼のCDがほしい方は
私に連絡をしてください。