先日、宮崎県高校総体空手道競技を見学に行ってきました。

毎年見学に行っていますが、年々選手の方々の競技場でのマナーが良くなっていると思います。

私達の頃の(昭和50年代)大会は同じ海洋高校(以前は水産高校)か商業高校だったように

記憶しています。あの当時と比較すると、応援が生徒が主流だったのが現在は父兄の方が主流

になってきてるのが違う所です、ただしあの当時の空手道の大会は競技の優劣よりも学校の張

合いで、今のようなマナーなどなく、競技場外での試合が多かったような気がします。

ただ昔も今も自分の学校を背負って出ているので、団体戦が非常に燃え上がったのを覚えていま

す、それは現在も変わらないような気がします。応援も今はマナーがいいので相手を中傷したり

など過激な応援はなくなっていますが、私たちの頃は生徒が主流だったのもあるのでしょうが、

かなり過激な応援も多かったように思います、今でも覚えているのは対戦相手が商業高校で、女

性が非常に多く、私が相手からポイントを取るたびに黄色い歓声が上がり私に「死ねブ男、なん

でお前が勝つんだ、何々君筋肉馬鹿に負けるな」などと言うような罵声を浴びせられたことをお

ぼえています。繊細な少年だったので非常に傷つきました。

今回の大会の開会式であいさつに立たれた先生の言葉に非常に感銘を受けたのですが、「高校生で

の試合は今回が最後になる人達もたくさんいるし、今回の大会を最後に空手道から離れていく生

徒さんもいると思うが、この3年間で学んだ精神は社会人となっても生かしてほしい、スポーツ

と違い道がつている武道には終わりがなく、最後までが修業である」というような内容だったと

思いますが、私が弟子の人たちに言っていることと同じだったこともありますが、他の先生から

ましてや高校総体でそのような話をされる方がいらっしゃることにうれしくなりました。

勝ち負けも大切な事ですが、修業の中の一つに過ぎない、難しいのはその情熱と精神を持ち続ける

事、と常々思っていますので今は花がひらなかったとしても継続をすることで、人生において必ず

華が開くことがあると信じていますので、皆さんも一時の感情だけではなく継続する心の強さを身

につけてほしいと思います。いろいろなことを思い出し、また考えさせられる大会でした。